こちらでは、【口唱の日常生活への適用】と銘打っていますが、南無妙法蓮華経の口唱によって「具体的にどのような期間で効果が出るか」、「どのような効果が出てくるか」
などのことについては、人間は意識的に感じ取ることができず、人それぞれの心の状態にもよるため一様に断言することはできません。
よってここでは、一般的な日常生活の中で苦しさを感じる時に、その苦しさの代替案としての南無妙法蓮華経の口唱をご紹介したいと思います。
私たちは残念ながら、日常生活を送る中で様々な苦しみを感じていると思います。大きく分けて、(A)他人への不満・怒りがある時、(B)何か不安に思うことがある時、
(C)精神的に疲れて心が苦しい時、(D)病気や怪我で体が苦しい時、といったところでしょうか。
まず(A)他人への不満・怒りですが、できるだけ他人の悪口は言わない方がいいでしょう。その理由は、その他人が傷つくからではなく、振動理論のページで申しましたように、
自分が発した言葉の振動は一番近くに存在する自分の体と心に一番に染み込んでいくため、悪口を言った本人が傷いてしまうからです。
また、よく人から嫌われるのが怖いと思っていらっしゃる方がいますが、私たちの魂は永久不滅でも、私たちの「私」としての人生はこの1回限りです。
よって、いかに儚い人生でも、非常に尊く貴重な時間なんです。ですから、他人からの評価や目線などは一切気にせずに、自分のやりたいことや思い・考えを貫き通すことを強くお勧めします。
"他人"に関しては、"他人"から自分に下される評価や批判は無視し、"他人"の幸せのみを心から願っていれば良いと思っております。
さて、上記(A)〜(C)のような心が苦しい状況が生じた場合ですが((D)については後程登場します)、多くの場合は心の中で色々と考えているだけではこれらの苦しみが
解消されることは残念ながらありません。そのような時、運動をする、人と会話する(相談する)、寝て脳をリセットする等の対処法がありますが、これらに加えて
南無妙法蓮華経の口唱をお勧めします。
口唱をする際は、その声の高低や大小よりも、響き・振動を聴くことに集中しながら行うと良いと思います。また、私は普段、口唱中は美しい風景や感動した出来事を
思い浮かべるなど幸福感が湧き出てくるように心掛ております。最初にお断りしました通り、南無妙法蓮華経の具体的な効果は分かりませんが、心の中で悩み考えることの
代替案として口唱を集中して実践することで、少なくとも南無妙法蓮華経の口唱をしている間は悩み事を考えないで済むという効果はあると思います。
また、上記の(A)〜(D)の苦しみの中でも、その度合いが最も高いのが(D)の病気や怪我で体が苦しい時だと考えられます。
それは、病気や怪我の苦しみの中では、「悩む」、「悩まない」、「口唱する」、「口唱しない」などの行為を選択することさえできない場合が多いためです。
これらの選択の余地がないくらい体が苦しい場合は、とにかく周りの人やお医者様に連絡して早急に治していただくことが最優先です。また、仮に皆様の周りにこのような
苦しい状況の方がいらっしゃいましたら、是非ともお助けになっていただければと思います。
最後に、これは私の夢でもありますが、(D)の「病気や怪我で体が苦しい方」の中でも、現代の医学・科学の力をもってしても手の施しようがない状況の方に対して、
前ページの【口唱と振動理論】でご紹介しましたように、南無妙法蓮華経の振動を直接その方にお届けすることで、少しでも苦しみを解消させていくことが実現できればと
考えております。